ドットタイを選ぶ際の視点

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はじめに

ネクタイの代表的な柄にストライプ、チェックと並んで、ドット柄があります。
定番であるが故に、売場を見ると、様々なドットタイが陳列されています。
そこで、オーソドックスな一本を選ぼうと思った際にはどのような点を確認して購入したらよいか、オーソドックスなドットタイを選ぶ際の視点についてご紹介したいと思います。

ドットの大きさ

一般に、ドットの大きさが小さいほどドレッシーと受け止められます。
1~2mm程度のドットはピンドットと呼ばれ、遠目で見ると無地のように見えます。
経験則では、3~5mm弱の大きさのドットはドットタイを楽しめ、品よく合わせやすいです。

3mm大のドット
4mm大のドット
4~4.5mm大(楕円形)のドット

ドットの間隔

多くの場合、小さなドットは大きなドットに比べてドットの間隔が狭くなっていますが、中にはドットの大きさに対して間隔が狭いものや広いものもあります。
ドットの間隔が適度に保たれたものがバランスよく見えます。

ドットの大きさ:ドット間の距離(mm)
左から、3:5〜9、4:5~9、4~4.5:10~16
ドットの間隔はドットの大きさ以上となっている。

ドットの色と背景色のコントラスト

ドットの色とその背景色となるネクタイのベース色のコントラストが大きいほど、ドット柄がはっきりと表示され、派手に見えます。
例えば、地味な黒地であっても、真っ白のドットの場合、その大きさによってはネクタイが目立ってしまうこともあります。
ピンドットであれば特に気にする必要はありませんが、それより大きいドットの場合は、ドットと背景色のコントラストに留意してください。

黒地にベージュのドット(再掲)

柄の表現

ドットタイには、ドットをプリントで表現したものと、ドットを織りで表現したものがあります。
もともとは前者が主流であり、最古のプリントデザインともいわれています。

As the earliest print design used in menswear, the polka dot is supposed to have been a tribute to the Sun God.  ~中略~ Polka dot ties enliven all kinds of menswear ensembles, but they are on particularly friendly terms with stripes. A dotted tie is a natty foil to the chalk stripe suit.
メンズウェアに使われた最古のプリントデザインである水玉模様は、太陽神へのオマージュとされています。 ~中略~ 水玉模様のネクタイはあらゆるメンズウェアのアンサンブルを盛り上げますが、特にストライプとの相性は抜群です。ドット柄のネクタイは、チョークストライプのスーツによく似合います。

Alan Flusser, Dressing the Man, New York: Harper Collins Publishers, 2002, p.158

古典的な観点からいえば、プリントのドットタイをお勧めします。

おわりに

今回は、オーソドックスなドットタイを選ぶ際の視点をご紹介しました。
視点と選ぶ基準は次のとおりです。

視点選ぶ基準
ドットの大きさ直径3~5mm弱の大きさ
ドットの間隔適度に間隔が空いている
ドットの色と背景色
のコントラスト
コントラストが強すぎない
柄の表現方法プリント

今回は、以上になります。
コメント、リクエストがあればお気軽にどうぞ。
ではまた次の機会に。

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