シャツのタイスペースとは

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はじめに

タイスペースという用語をご存じでしょうか。
シャツに詳しい方やこだわりのある方でなければ、聞いたことのない用語かもしれません。
今回はタイスペースについて取り挙げたいと思います。

タイスペースとは

タイスペースは、左右の襟羽の付け根の間のことです。(下図の矢印)

ボタンを1cmとすると2cmほど
スペースがあるように見える。

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タイスペースにはネクタイのノットをきれいに収める効果があります。
襟羽開き(襟の開き角度)が小さい襟型は必然的にノットを収める空間が狭くなり、それを確保するよう、タイスペースを設けることがあります。
ただし、メーカーの考え方で、レギュラーカラー(襟羽開きが小さい襟)に対してタイスペースを設けない場合もあり、逆に、スプレッドカラー(襟羽開きが大きい襟)に対してタイスペースを設ける場合もあります。

メーカーやモデルによってタイスペースは、0cm〜0.5cm~2cm程度と様々です。

タイスペースの必要性

正しく装うという観点では、ノットの大きさに対して十分な襟羽開きやタイスペースが必要です。
ノットの大きさに対して襟羽開きやタイスペースが不十分である場合、ノットが下がってきてしまったり、ノットが襟を押し上げて剣先が浮いてしまったりすることがあるからです。
(スプレッドカラーにプレーンノットといった襟羽開きだけでノットを収める空間が確保できれば、タイスペースはあってもなくても構いません。)

また、タイスペースは襟の重なりを防ぐのに役立ちます。
理論上、首周りの寸法が正しければ、襟が重なることはありませんが、タイを強く締めたときにタイスペースがないと、襟がわずかに重なることがあります。
襟の重なりは、首周りの寸法が合っていないことを明示するため、それを避けようと、少なくとも5mm程度はタイスペースを設けるという考え方もあります。

襟羽開きは大きいが、タイスペースを設けている。
比較的広いタイスペースを設けている。

おわりに

今回はタイスペースについてご紹介しました。
タイスペースは、左右の襟羽の付け根の間のことであり、ネクタイのノットをきれいに収めることや襟の重なりを防ぐことに役立ちます。

シャツを購入する際にこだわってみてはいかがでしょうか。

今回は以上になります。
コメント、リクエストがあればお気軽にどうぞ。
ではまた次の機会に。

P.S.
お問い合わせフォームやコメント欄からいくつかご質問をいただいており、ありがとうございます。
返信について今しばらくお待ちください。

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