J.M. WESTON とは
J.M. WESTON は1891年にフランス Limoges リモージュで創業した高級靴メーカー。
創業者の Edouard Blanchard エドゥアール・ブランシャールの息子 Eugene ユージェーヌはアメリカ マサチューセッツ州 Weston ウェストンにて靴づくりの技術を学びました。
ユージェーヌが学んだ Goodyear Welted グッドイヤーウェルト製法は今日においても革靴の製法の主流となっています。
ブランドを代表するモデルは、Golf と Signature Loafer シグニチャーローファーです。
今回はGolf をご紹介したいと思います。
端正な顔
ノルウィージャン(日本で言えば、Uチップ)というと、ぽってりとしたイメージやおじさんが履いているイメージを持つ方もいるのではないでしょうか。
(Golf にはトーに縦の縫い目はありませんが、ノルウィージャンに含めて話を進めます。)
私もGolf を手に取るまではそんなイメージを持っていました。
写真で伝わるかは分かりませんが、Golf は端正な顔をしています。
その要因の一つは、縫い目のUの字が大きく、平らな面が広いことだと思います。
一見、Golf に似ているパラブーツ Paraboot シャンボード CHAMBORD と比較すると、一目瞭然です。
もう一つの要因は、手持ちのゴルフのウィズがCと細いことです。
単純に細いことで、ぽってりとした印象はなくなります。
疲れにくさ
J.M. WESTON はサイズ展開が豊富で、レングス(27cmといった足長)の他、ウィズ(Eといった足囲)も選ぶことができます。
きつめのサイズを購入し、その翌朝、足がむくんでいたことで、サイズを間違えてしまったかなと脳裏をよぎることもありました。
コルクが沈む等馴染むことを考慮したサイズを着用してきつく感じることを、万力締めと揶揄されることもありますが、そこまで履き慣らしには苦労しませんでした。
足を入れたときに、痛いと感じる場合はやめておいた方が良いですが、きついと感じない場合もまたやめておいた方が良いです。
次に、底が硬く感じられるというのも特徴の一つだと思います。
一般にスニーカーは疲れにくいと思われていますが、底が柔らかい靴というのは意外と疲れるものです。
最初は少々キツめで全体的に硬い靴が、快適で足が疲れにくいのです
シューフィッターの久世泰雄氏 https://www.surugabank.co.jp/d-bank/special/sp457/
必ずしも低反発のマットレスが良い訳ではないことと似ているような気がします。
また、歩いてみると、母指球とかかとを使って歩いているような感覚があり、一日中歩き回っても足が痛くなることはありませんでした。
経験上、疲れる靴というのは、足の外側に体重がかかったり、指に体重がかかったりするものです。
どう合わせるか?
黒のスムースレザーということもあり、夏場の着用は想定していません。
カントリーが出自であるノルウィージャンには、スポーティーなトラウザースとの相性が良いです。
例えば、フランネルトラウザースです。
次に、コーデュロイです。
グリーンのコーデュロイトラウザースに、茶のゴルフでも良いでしょう。
コーディネート全体がカントリーすぎるときには、黒のゴルフでバランスを取るというのはよい選択肢です。
バランスを取っている(右の紳士)。
1938.3 esquire
よくマッチしている。
1939.4 esquire
おわりに
J.M. Weston のゴルフの紹介でした。
ビジネスでもスポーツコート(ジャケパンスタイル)が許容される現代において、ノルウィージャンは1つ持っておいて損はない革靴です。
今回は以上になります。
コメント、リクエストがあればお気軽にどうぞ。
ではまた次の機会に。
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