ポケットチーフをする際の留意点

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はじめに

11月に入り、随分と寒くなってきました。
重ね着を楽しむことができる良い季節がやってきたようです。

さて、この季節になると、メンズドレススタイルに華を添えるポケットチーフは、ウール素材のものが増えてきます。
ウール100%またはそれに近い混紡率の起毛感のあるポケットチーフは冬を連想させますが、使い方を間違えると、華を添えるどころか、野暮ったい印象を与えかねないので注意が必要です。

今回は、ポケットチーフを身につける際の留意点をご紹介したいと思います。

素材を一致させない

ポケットチーフの色は、ジャケット、タートルネック、金ボタンのそれぞれの色を拾っている。

これは冒頭の写真です。
ウール(梳毛)のジャケット、ウールのタートルネック、シルクのポケットチーフを組み合わせています。
「ポケットチーフはウールでなくていいの?」と疑問に思われた方もいらっしゃるかもしれませんが、むしろ、ウールの起毛感のあるポケットチーフは避けたほうが良いです。
これが今回ご紹介したい留意点です。

ウールの起毛感のあるポケットチーフを組み合わせてしまえば、Vゾーンがウールで統一されてしまい、メリハリのない、野暮ったいスタイルとなってしまいます。
冬になると、ツイードジャケットや、カシミアのニットセーター、ウールタイ等ウール素材(カシミア等含む)を身につける機会が増え、気に留めないと、Vゾーンはウール一色になります。
逆に、ここにシルクのポケットチーフを忍ばせることを覚えれば、装いに差がつくとも言えます。

ネクタイとドレスハンカチーフの色と光沢は、ツイードのざらっとした風合いでさらに強調される。逆にいえば、ウールの素材は、シルクの滑らかさと比較することで立体的な効果が得られる。

Bernhard Roetzel著、飯泉恵美子翻訳監修(2001)『Gentleman Fashion 紳士へのガイド』クーネマン出版社、p.275
ガンクラブチェックのサキソニースーツ、
黄色の水玉模様の黒いカシミアウールネクタイ、
黄色いシルクポケットチーフを
合わせている(右の紳士)。
(1935.9 esquire)
ウールのネクタイにはシルクのポケットチーフが
相性がいい。

ウールの起毛感のあるポケットチーフ自体は、冬に向いており、ツイードのジャケットに組み合わせることができます。
この際に、ネクタイを締めるのでしたら、ネクタイを落ち着いた光沢のあるシルク素材のものにするとよいと思います。
落ち着いた光沢としたのは、サテン地のようにあまりに光沢がありすぎてもコントラストが強すぎるからです。

または、ネクタイを締めずに、オックスフォードシャツ、ツイードジャケット、ウールの起毛感のあるポケットチーフでもよいでしょう。
ただし、ウールのセーターをここに追加するときは、ポケットチーフをシルクかシルク・ウール混紡のものに取り替えてください。
「一致させないように、合わせる」という感覚がお分かりいただけるでしょうか。

終わりに

売場に行くと、実に様々なポケットチーフが並び、迷ってしまうことと思います。
色や柄、素材、大きさ等の観点でポケットチーフの選び方についてこれまで解説してきました。

少し補足するとしたら、はっきりとした強い色は避けると良いと思います。
ポケットチーフは装い全体を引き立てるもので、ポケットチーフばかり目立ってしまうのは本意ではありません。
シルク素材であれば、プリントの落ち着いた色味のものや白がミックスされたものが良いでしょう。
また、シルク・ウール混紡素材は、それだけで少しくすんだ色合いになるのでおすすめです。

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