ポケットチーフの大きさ

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ポケットチーフの大きさ

ポケットチーフを購入する際、色や柄を吟味することはあっても、サイズを気にしたことがないという人がほとんどではないでしょうか。
しかし、サイズ選びを間違えてしまうと、着用しているうちに、ポケットチーフがポケットの奥に潜り込んで見えなくなってしまうことがあります。
潜り込む度に形を整えて挿し直すことや、表に出ているか何度も確認しなければならないことはわずらわしいものです。
それを避けるために、サイズは重要であり、適切なサイズでない場合は購入しないことが望ましいです。
それはちょうど足切りのようなものです。
今回はポケットチーフの大きさについて解説したいと思います。

ポケットチーフの歴史

布を持ち歩くという習慣は、古代までさかのぼることができます。
古代エジプトでは赤く染められた布が装飾品として身に着けられていたことや、古代ギリシャでは街の悪臭を防ぐために香水を染み込ませた布を持ち歩いたことが知られています。


それから時代が進み、1785年にルイ16世 Louis XVI がポケットチーフ(ハンカチ)を16インチ(約41cm四方)の正方形にするように命じたことが記録に残っています。
豪華な刺繍、卵形や長方形等、あまりに装飾的で形も自由になり過ぎたことに対して、妻であるマリーアントワネット Marie Antoinette が進言したと言われています。
この頃にはポケットチーフ(ハンカチ)を身に着けることが一般的だったことが分かります。


19世紀に入ると、これまでトラウザースのポケット等に入れられていたポケットチーフ(ハンカチ)が胸ポケットに入れられるようになりました。

推奨サイズ

一般的に、ポケットチーフにはシルクが使われています。
シルク100%のポケットチーフは表面が滑らかであることから、40cm未満のものはポケットの中に滑り落ちる傾向があります。
それを防ぐために、40cm以上のサイズを推奨します。
また、大きすぎても胸ポケットが膨らみ、美的外観を損なうため、50cm未満としてください。
リネン、綿、ウール・シルク混紡の素材も同様です。
例外として、ウール100%の素材は40cm未満でも構いません。
ほとんどの場合、ウール100%の素材は生地に厚みがあり、40cm以上のものを挿すと胸ポケットが膨らみ過ぎてしまうからです。


最近は価格を抑えるためか、30cmほどのサイズのポケットチーフが多く出回っており、購入する際にはサイズをよく確認することを強くおすすめします。

以上、ポケットチーフの大きさの解説でした。
お読みいただきありがとうございました。
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