ビジネスバッグのサイズを考える

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はじめに

普段使いのビジネスバッグのサイズは、40~42cmが主流となっています。
私もかつてこのサイズの鞄を使ったことがありますが、電車やバスの席に座り、鞄を膝の上に置くと、隣の人に鞄が当たること、あるいは当たらなくても圧迫感を与えていることが気になっていました。
今回は、使い勝手の良いビジネスバッグのサイズを考えてみたいと思います。

人の体に合わせてつくられているものは使いやすい

古来より身の回りのものは人のサイズに合わせてつくられてきました。

例えば、一般に、ご飯茶碗の直径は4寸(約12cm)前後でつくられています。
これは、日本人の標準的な手の大きさで、両手の親指と人差し指で円をつくったときの直径とほぼ同じであり、片手で茶碗を持ったときに無理のない大きさです。
食器を乗せるお盆も尺二寸といって手を横に添えて運びやすいよう、標準的な日本人の腰の幅を基準につくられています。
(ちなみに、トレイの横幅を1尺2寸(約36cm)としている牛丼チェーンもあります。)

ほかにも、畳は5尺8寸から6尺3寸と地域によって若干の差がありますが、大人ひとりが横になったときに必要となる大きさにつくられています。

このように、日常使いするものは、使いやすいよう、人の体に合わせてつくられています。

人の体に合う鞄

電車やバスに乗って席に座り、鞄を膝の上に置いたときにおさまりの良いサイズは、1尺2寸(約36cm)の横幅です。
これは、前述のとおり、標準的な日本人の腰の幅であり、この幅の鞄はバランスよく膝の上に乗せることができます。
このサイズは、幸いにもA4ファイルが無理なく収まり、B4サイズを日常的に使う場合を除いてビジネスマンが使用するのに困りません。

尺二寸の鞄

1kg弱と軽いのも大変魅力的。

参考に、私の使っている尺二寸の鞄を一つご紹介したいと思います。
これは、大峽製鞄(おおばせいほう)のハンデール(1229-GMS)という鞄になります。
W36×H25×D11.5のサイズで、A4ファイルや13.3インチのノートパソコンを収納することができます。
販売員の方曰く、ユニセックスであり、HPのクチコミも男性の購入者と女性の購入者でおよそ半々といったところでした。
現在は残念ながら廃番となっております。(HPにも掲載なし。)

ペリンガー社のシュランケンカーフ。
もっちりとした質感が素晴らしい。
A4ファイルが無理なく収納できる。
内装は帆布。
オープンポケット。
ファスナーポケット。

一時期、36cm前後のビジネスバッグが取り挙げられていたことがありますが、現在ではあまり見かけなくなっています。(GQ JAPAN 2014年6月9日「ビジネスバッグは35 or 36cmが新常識」https://www.gqjapan.jp/fashion/wardrobe/20140606/business-bags
このサイズは本当に使い勝手が良いので、選択肢が増えるとよいなと思っています。

GQ曰く、「大きなバッグに引きずられて
いるようなビジネスマンはもはや時代遅れ。
最旬は日本人の小柄な体型と現代の
ガジェット環境に合った
“36cmブリーフ”だ。」とのこと。

日本人の平均身長くらいまでであれば、
40cmを超える鞄はどうしても
見た目のバランスが悪くなってしまう。

おわりに

今回は、使い勝手の良いビジネスバッグのサイズを取り挙げました。
使い勝手の良い鞄とは、それを使う人の体に合ったものです。

電車やバスに乗って着座し、鞄を膝の上に置くことを考慮すると、ちょうど膝の上に乗るようなサイズ、すなわち、標準的な日本人の腰の幅である1尺2寸≒36cmが最適です。
このサイズは、隣に座る人の邪魔にならず、バランスよく鞄を膝に乗せることができ、自分も周りも快適です。
もし売場にあれば、一度手に取って鞄を膝の上に置いてしっくりくる感覚を実感してほしいと思います。

今回は以上になります。
感想、リクエストなどお気軽にコメントください。
ではまた次の機会に。

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