目次
はじめに
カフリンクスにはいくつかのタイプがあります。
現在店頭で売られているほとんどのものは、スウィヴル式 swivel といってT字型の留め具がついたものです。
このタイプは片方は単なる留め具であることが特徴です。
一方、チェーン式、スナップ式等の古典的なカフリンクスは両面に装飾が施されています。
スウィブル式はこれらを簡略化したものという印象を受け、あまり魅力的に感じません。
本格的なカフリンクスを手に入れようと思うと、ヴィンテージという選択肢になります。
今回は、手持ちのヴィンテージカフリンクスをご紹介したいと思います。
Kum-A-Part
Kum-A-Part は主に1920年代に流通していた Bear & Wilde のカフリンクスのブランド。
Bear & Wilde は現在もネクタイピン等を製造しているスワンク SWANK の前身の1つ。
- 1897年、マサチューセッツ州アトルボロにて Samuel M. Stone と Maurice J. Baer が Attleboro Manufacturing Co. を創業。
- 1908年、Baer はメンズジュエリーの製造のため、Baer & Wilde Co. という新しい子会社を設立。
- 1918年、Kum-A-Part ブランドのカフリンクスを発売。
- 1936年、Attleboro Manufacturing Co. 、Baer & Wilde Co. 、それらの複数の販売代理店が合併し、Swank Products Inc.となる。
- 1941年、Swank Inc. に社名変更。
写真のカフリンクスはスナップ部分が緩むことなく、今からおよそ90~100年前のものとは思えないほどしっかりしています。
表面には複雑な模様が施されています。
REGNUM
REGNUM は John Ashford & Son Ltd. のカフリンクスのブランド。
- 1842年、John Ashford はウェスト・ ミッドランズ州バーミンガム市ライオネルストリートで金属製装身具の製造を開始。
- 1850年、John Ashford & Son Ltd. 創業。
- 1912年、同市グレートハンプトンストリートの新工場に移転し、エナメル加工とメンズジュエリーを専門とする。
- 1984年、清算。
写真のカフリンクスは1930年代のものと思われます。
アールデコ調の雰囲気がすばらしいです。
REGNUM の刻印はありませんが、こちらも同社のものの可能性が高いです。
エナメル加工がとてもきれいです。
おわりに
今回紹介したカフリンクスはフォーマルウェアではなく、いずれも普段づかいに適したものです。
カフリンクスの合わせ方についてはまた次の機会に解説したいと思います。
今回は以上になります。
コメント、リクエストがあればお気軽にどうぞ。
ではまた次の機会に。
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