はじめに
グローブを選ぶ際、多くの方は革の種類や色、そしてフィット感に注目されると思います。
一方で、見落とされがちですが、着用時の快適性や指の動かしやすさに大きく関わるのが、指の付け根の構造です。
今回は、レザーグローブの購入を検討する際に確認すべきポイントとして、指の付け根の構造を解説します。
Quirks クワークス

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Quirks(クワークス)は、聞き慣れない方も多いかもしれません。
これは、グローブの指の付け根にある小さなパーツのことです。
指の付け根部分に可動の余地があることで、グローブが指の動きに追従しやすくなります。
これにより指の動きを妨げにくくなり、着用時の快適性が向上します。
These tiny gussets are called quirks and they are sewn to the double fourchettes as shown in Diagram 2. Leathers which possess a good deal of stretch are usually made with fourchettes only, but if the leather is fairly thick and stiff the addition of quirks will give a little more room for the hand and make the gloves wear better.
Eunice Close, How to make gloves, with diagrams and photographs illustrating the methods of making gloves in the home, Boston: C.T. Branford Co, 1950, p.18
これらの小さなマチはquirks(クワークス)と呼ばれ、図2に示すように、隣り合う2本のフォーシェット(指の側面のマチ)に縫い付けられています。
伸縮性の高い革であれば通常はフォーシェットのみでつくられますが、革が厚く硬い場合には、クワークスを追加することでわずかな余裕が生まれ、装着感が向上し、グローブの耐久性も高まります。
ゴルフをされている方は、お持ちのゴルフグローブの指の付け根部分を確認してみてください。
多くの場合、付け根が縫い付けられておらず、指が見える構造になっているか、伸縮性のある素材で切り返しになっているかと思います。
これも、指の可動域を確保するための工夫です。

おわりに
今回は、レザーグローブの購入を検討する際に確認すべきポイントとして、クワークスについて取りあげました。
クワークスは、着用時の快適性や指の動かしやすさを向上させるための重要なパーツです。
特に、厚く硬い革では、その効果を実感しやすいでしょう。
近年は、ペッカリーの外縫いグローブ等、一部の高級グローブに限って採用されている意匠です。
クワークスは縫製工程が増える分、手間もコストもかかりますが、このひと手間が快適な装着感につながります。
レザーグローブを選ぶ際は、革の種類や見た目だけでなく、指の付け根の構造にも目を向けることで、より快適で満足度の高い一双を選べるでしょう。
今回は、以上になります。
ご感想、ご質問、リクエスト等お気軽にコメントください。
ではまた次の機会に。

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