はじめに
冬に活躍する、あるいは人によっては欠かせないものの一つにマフラーがあります。
今シーズンも売場に行くと、様々な色柄、素材のマフラーが並んでいます。
マフラーは、オーバーコートやスーツよりも色柄が豊富で、ネクタイよりも嵩張り、カシミヤといった上質なものを選べば安くはありません。
そう考えると、どれを買ったらよいか悩ましいものです。
今回は、色に的を絞って、マフラーの選び方を解説したいと思います。
➀ ネクタイのように選ぶ
マフラーを防寒具として活用する場合、首を温めるよう首を覆うようにマフラーを着用します。
このとき、Vゾーンを構成するのはマフラーと上着(オーバーコート・スーツの上着・スポーツコート等)です。
このように、ネクタイやシャツはマフラーに隠れて見えず、これらを考慮しない前提で、話を進めたいと思います。
上着との色合わせを考えるうえで参考になるのは、ネクタイです。
ネクタイはマフラーと同じように首に巻くものであり、ネクタイを選ぶ際に上着との相性を考えない人はいません。
すなわち、マフラーをネクタイだと思ってマフラーの色を選べば、マフラーと上着をうまく組み合わせることができ、ひいては装いをうまくまとめることができます。
上着とネクタイ(=マフラー)の基本的な色合わせは次のとおりです。
上着の色 | ネクタイの色=マフラーの色 |
---|---|
ネイビー | ・ネイビーやブルーといった青系 ・ワインやボルドーといった赤系 |
グレー | ・ネイビーやブルーといった青系 ・ワインやボルドーといった赤系 ・グリーン |
ベージュやブラウン | ・ネイビーやブルーといった青系 ・ワインやボルドーといった赤系 ・グリーン |
上記のほかに、上着の色とマフラーの色を同系色(色相は同じで彩度・明度が異なる色)にすることもできます。
この際も、マフラーをネクタイに置き換えて考えると、例えば、ネイビー無地のネクタイとネイビースーツを合わせる場合、スーツと同じか、スーツよりも暗い色調のネクタイを選ぶと、ネクタイがスーツに馴染むという考え方があります。
上着とマフラーが同系色、かつマフラーが無地であれば、上着と同じか、上着よりも暗い色調のマフラーを身に着けると、明るいマフラーが注目を浴びることなく、服装全体に目を向けることができます。

柄の赤いシルクマフラー。
(1940.11 esquire)

柄の青いシルクマフラー
(左の紳士)。
グレーのヘリンボーン柄のオーバーコートに、
グリーン地のチェック柄のカシミアマフラー
(右の紳士)。
(1941.1 esquire)

青の柄のマフラー。
(1938 apparel arts)

青の柄のマフラー(左の紳士)。
(1945.2 esquire)

青の水玉模様のマフラー(中央の紳士)。
1934.3 esquire

青地にドット柄のマフラー(左の紳士)。
チェック柄のオーバーコートとチェック柄のスーツという
難しいコーディネートを披露している。
(1940.3 esquire)

柄の赤系のマフラー(右の紳士)。
(1944.12 esquire)

赤ベースにイエローのペイズリー柄のマダーマフラー。
(1935.5 esquire)

グリーンの柄のマフラー。
(1934.2 esquire)

グリーンのフーラードマフラー
(右の紳士)。(1936.3 esquire)

薄いグリーンのマフラー。

薄いグリーンのマフラー。

赤峰幸生氏
https://www.gq-magazine.co.uk/gallery/
pitti-street-style-aw18-florence-uomo
➁ パーソナルカラーに合うものを選ぶ
首をぐるりと一周し、顔の下部を縁取るマフラーは、特に顔との相性が大切です。
それを身に着ける人の目や肌、髪の色に合うマフラー、すなわちパーソナルカラーに合うマフラーを選択することが望ましいです。
ネイビーといっても実に様々な色があり、実際に鏡の前で試着して購入することをおすすめします。
おわりに
今回は、マフラーの色の選び方を解説しました。
ネクタイやシャツはマフラーに隠れて見えず、これらを考慮しないことを前提とした場合のマフラーの色の選び方は次のとおりです。
➀ ネクタイのように選ぶ
➁ パーソナルカラーに合うものを選ぶ
今回は、以上になります。
旧年中はフォローありがとうございました。
幸多き一年となりますように。
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