靴下の質感
靴下を着用する際に、靴下をどうやって決めていますか。
以前、靴下の色の選び方を解説しました。
靴下を構成する要素には色の他に、素材や厚みといった質感があります。
表糸が綿でできている靴下ばかり持っているという人や、夏用、冬用と季節によって使い分けていないという人も多いのではないでしょうか。
表糸と裏糸
靴下を構成する糸を1本取り出すと、中心に通っている糸(=表糸)の周りをコイル状に別の糸(=裏糸)が巻かれた状態になってます。
中心に通っている裏糸は、肌に直接触れる事はありません。
一般に、伸縮性を持たせるために裏糸にナイロンやポリウレタン等を用いています。
正しく装うには靴下の質感にも目を向けなければなりません。
今回は靴下の質感の選び方を解説したいと思います。
靴下の厚み
着用する靴下を選ぶ際には、フォーマルウェアであれば、平織り等の極薄手・薄手の靴下を、フォーマルウェア以外であれば、衣服の厚みと靴下の厚みを合わせてください。
靴下の素材がシルクか綿かウールかというのはそれほど重要ではなく、厚みに着目してください。
例えば、耐久性の向上や価格低減のため、礼装用の靴下、厚手のスポーツソックスともに、綿を使うこともあります。
場面又は衣服の生地 | 厚さ | 主な素材 |
---|---|---|
フォーマルウェア | 平織り等の極薄手・薄手 | シルク、綿等 |
ウール、綿、リネン等春夏用の生地 | リブ編み等の薄手、中薄手 | 綿、リネン等 |
以下の素材を除くウール、綿等秋冬用の生地 | リブ編み等の薄手、起毛感のある薄手、中薄手、中厚手 | 綿、ウール等 |
フランネルやツイード、コーデュロイ等の厚手の生地 | 起毛感のある薄手、中薄手、中厚手、厚手 | ウール、カシミア等 |
同じ薄手でも、平面である平織りのものと、凹凸のあるリブ編みのもの、起毛感のあるものでは、実際の厚み以上に見て取れる厚みが異なります。
ふんわりとしたフランネルの生地に、スムースで少し光沢のある平織りの生地より、起毛感のある生地がマッチするというのは感覚と合致するのではないでしょうか。
ポケットチーフの選び方で解説した”ネクタイやジャケットと異なる素材のポケットチーフがよいコントラストを生む”という考え方とは異なります。
アクセサリーに分類されるポケットチーフと、実用的な靴下の違いだと思います。
以上、靴下の質感の選び方の解説でした。
お読みいただきありがとうございました。
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