はじめに
今回は、オーセンティックなメガネを世に送り出しているブランド、 BARTON PERREIRA の手持ちのコレクションをご紹介したいと思います。
BARTON PERREIRA とは
OLIVER PEOPLES オリバーピープルズのCEOであった BILL BARTON ビル・バートンと、オリバーピープルズでデザインを手掛けていた PATTY PERREIRA パティ・ペレイラが、2007年にアメリカのロサンゼルスではじめたアイウェアブランド。
ブランドはアメリカですが、製造を日本で行い、デザインはさることながら、品質にもこだわっています。
ハリウッドスター Brad Pitt ブラッド・ピット氏が愛用していることで有名ですが、最近では、どん兵衛のCMで星野源さんが着用したり、007 NO TIME TO DIE の劇中で Daniel Craig ダニエル・クレイグ氏が着用したりしていることから知名度が上がってきました。
Banks 45
ここからは私が所有している Barton Perreira のメガネの紹介です。
まずは、 Banks です。
レンズの横幅が45mmのものと、48mmのものがあり、こちらは前者です。
このモデルは Barton Perreira の中でも有名なモデルで、人気もありましたが、45mmのものは廃番になったと聞きます。
形はボストン型ではありますが、縦幅を詰め、外側(耳の方向)にレンズ面積を広げることで、スクエアに近い楕円形となっています。
丸さを抑えることで、ファニーな印象を薄め、シックな装いにもマッチします。
丸メガネに抵抗がある方は、このような楕円形から手に取ってみてはどうでしょうか。
ブリッジはキーホールブリッジとなっており、クラシカルな印象です。
スーツ、スポーツコートといったドレススタイルにはとても相性が良いと思います。
テンプルがアセテートでないことに気づいた方もいらっしゃるかもしれません。
セルとチタンのコンビネーションフレームにしようと、テンプルをチタン製に交換しています。
ヨロイにはブランドを象徴するダイヤモンドカット柄のリベットがあしらわれています。
Woody 46
モデル名が Woody というように、アメリカの映画監督ウディ・アレン氏の掛けているメガネをイメージしています。
スクエア、小ぶり、細リムと、最近では珍しいデザインとなっています。
十分に縦幅があり、リムの外側(耳の方向)が内側に湾曲しすぎていないため、角々とした印象があります。
Banks 同様に、キーホールブリッジが採用されており、クラシカルな印象です。
スーツスタイルにはバッチリでしょう。
鼻あては、貼り蝶(はりちょう、鼻あてがフレームと一体になったもの)で、3mmほどしかありません。
アジアンフィットのフレームでない限り、当ブランドは3,4mmの鼻あてを採用しています。
鼻あてが低い場合、貼り蝶を削ってクリングスを取り付けることを販売店に依頼することもありますが、積極的にはおすすめしません。
メガネ自体の美しさを考えるなら、セルフレームに鼻あてがないに越したことはありません。
貼り蝶に本体と同じ生地を用いて、鼻あてがより目立ちにくいようにこだわっているメーカーもあります。
(通常、貼り蝶の生地は透明で、鼻あてを後からフレームに取り付けたことが一目で分かります。)
まつげがレンズに当たる場合、クリングスを取り付けるより仕方がありませんが、単にメガネが下がってくるといった場合、テンプルの調整で対処できることが多いです。
Barton Perreira のメガネは、前傾角が大きいモデルが多いように感じています。
Quinn
チタンプレートをアセテート生地でサンドイッチした意匠が珍しいメガネです。
手の込んだ意匠で、今回紹介する Barton Perreira のメガネの中では最も高価です。
リムの上部が2.5mmほど、下部が2mmほどと、太くもなく細くもないフレームです。
太フレームに抵抗感がある方は、これくらいの太さのセルフレームから手に取ってみてはどうでしょうか。
James
小ぶり、細リムと上品な印象があります。
レンズサイズは49ですが、実際に測ると、レンズサイズ46のWoodyと最大幅の差は2mmしかありません。
どこを測ると48mm※もあるのでしょうか。
※フレームにはまっている状態でレンズを測ると、フレームの溝の分(約1mm)短く見えるため、49サイズは48mmに見えます。
Woody と形は似ていますが、 Woody よりも角が丸い分、優しい印象があります。
おわりに
今回紹介した Barton Perreira のメガネはすべて Chestnut というカラーでした。
落ち着いた色味で、とても顔なじみがよいところが気に入っています。
また、べっ甲柄はメガネをより立体的に見せ、彫りの深くない日本人には特に相性がよいと思います。
以上、メンズドレススタイルに合うメガネのご紹介でした。
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