ネクタイを結んだときの正しい長さと調整方法

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はじめに

https://forzastyle.com/articles/-/51912

近年はPITTI UOMO (イタリアで催される展示会)のスナップ写真で見られるように、ネクタイの小剣を長く垂らす装いが流行っています。
それに呼応するように、155cmといった長いネクタイが市販されるようになりました(一般的な長さは143cm前後)。
ただし、これはいわゆる”外し”であって、正しい装いではありません。
小剣を長く垂らす装いはタイユアタイの創業者フランコ・ミヌッチ氏(1935年生)が始めたと言われています。

フランコ・ミヌッチ氏

逆に、ドナルド・トランプ元米大統領は、真っ赤なネクタイの大剣を長く垂らしていたことが印象的です。

ドナルド・トランプ元米大統領
https://www.esquire.com/jp/fashion/
fashion-news/a26018624/donald-trumps
-secret-to-looking-slim-wearing
-an-extremely-long-tie-190124/


このように、ネクタイの間違った装いを様々な媒体で見かけるようになりました。
今回は、ネクタイの正しい装いについて解説したいと思います。

剣先がウエストバンドを大きく超えない

ウエストコート(ベスト)が一般的であった時代、ネクタイは現在よりも短いものでした。

ウエストコートはトラウザースとシームレスに繋がるよう着用すべきであり、ウエストコートを着たときにネクタイが下から覗かないようにできていたのだと思います。

ツーピース(ウエストコートを省略すること)が一般的になると、ネクタイの剣先がウエストバンドにかかるように身につけられるようになってきました。
ウエストコートがない場合、ウエストバンドにわずかに達しない~ウエストバンドをやや超える範囲に剣先が納まると、上半身と下半身が自然と繋がって美しいバランスになります。
しかし、ネクタイは既製品がほとんどであることや、バイアスカット(生地の縦と横の地の目に対して斜め方向にカットすること)によって伸縮性を持たせていることで使っているうちに少し伸びることから、大剣・小剣の両方をその範囲に納めることは難しいです。
そこで、その範囲に納める方法を3つご紹介したいと思います。

①小剣をトラウザースの中に入れる

大剣をウエストバンド前後に達するようにして、長くなった小剣をトラウザースの中にしまうという方法です。
日本では、「ネクタイを結んだときの長さは大剣がベルトのバックルにかかるくらい」という解説をされることが多く、余った小剣をトラウザースにしまっている身なりの良いビジネスマンを見かけることができます。

②大剣をトラウザースの中に入れる

①でご紹介した方法は、小剣を長くすることで、比較的太い部分が結び目にくるため、どうしても結び目が大きくなります。
結び目は小さくしたいという方には、大剣をトラウザースの中に入れる方法をおすすめします。
チャールズ皇太子やローマの休日(1953年公開)でグレゴリー・ペック氏がこの方法でネクタイを着用しています。

https://www.harpersbazaar.com/celebrity
/latest/g24751255/prince-charles-photos/?slide=18
https://www.cinematoday.jp/page/A0006702

③丈詰めをする

洋服のお直しをしてくれるお店にネクタイの丈詰めをお願いするという方法です。
大剣か小剣か、いずれを詰めるかは結び目や大剣幅、柄を考慮して決めてください。
大剣を詰めると、結び目は小さくなり、大剣幅は狭くなります。
小剣を詰めると、結び目は大きくなり、大剣幅は元の大きさのままです。
レジメンタルタイ等柄ものは、結び目にくる柄を決めてそれに合わせて詰めてもよいでしょう。

料金はお店によりますが、2,000~3,500円くらいが相場です。

ネクタイは元々首に巻いていたスカーフ状の布であり、固定させず、ひらひらとさせておくのが自然と考え、私は丈詰めを選択することが多いです。

おわりに

最後に念のため伝えておきたいことは、「結んだときの長さに神経質になりすぎなくてもよい」ということです。
ビジネスマンであれば、朝の短い時間でネクタイを結びます。
大剣がベルトのバックルの中央にちょうどかかる長さ等に正確に調整する時間はほとんどないと思います。
冒頭の写真のような小剣や大剣が長すぎることなく、剣先がウエストバンド付近に納まるように結べればよしとしてください。
少しベルトに足りないとか、少しベルトを超えてしまったとかを気にする必要はありません。

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